2001/9/1 (土)
共鳴

たけしさんの「誰でもピカソ」に奈良さんが出演するということでコメント撮り。奈良作品の魅力はなんですか?という質問に、少々困った。いろいろ語れる程知らないし、コトバにするとウソっぽくなるし、改めて聞かれるとよくわからないからだ。でも、これだけは言える。奈良さんの作品には"感じるコト"が出来るのだ。私にとっては何をするにも常にそれが重要ポイントとなる。自分の仕事を決める時も、人と仲良くなるときも、人の作品を見るときも、自分が芝居をするときも・・・・。いつか私も、人が清らかに優しい気持ちになれるような作品を創りたいなあ・・・。


2001/9/2 (日)
幅跳

富士山の麓で行われたelectric music festival / metamorphoseにhoonのライブを見に行く。どの曲もとても美しく天まで突き抜けていた。昨晩現地入りし、殆ど寝ずの状態だったけど、みんな力が抜けていて、何だかとても楽しかった。最近、自分の周りにいる人々を眺めていると、順番にフワッ・フワッと抜けて来ているのがわかる。大きな時の流れが現実に降りてきたカンジ。表現者を通して、目に見えるようになってきたカンジ。さあ、私は何から始めよう。何だかウキウキしてくる。がんばろーっと。


2001/9/3 (月)
拾物

先日まで行っていた旅の日記を少しずつまとめる。
この旅が一体どんなものだったのか、もう一度客観的になぞり直すこと、必要。そこから改めて見えてくることがあるはずだ。見失っていた、きらきらした石に、もう一度気付くことがあるかもしれない。散らばっていたヒントに答えが見つかることがあるかもしれない。それが終わるまではきっと、私の旅は終わらない。


2001/9/4 (火)
御守

日曜日に録画しておいた「知ってるつもり」のビデオを見る。何と!!日曜日の特集は三蔵法師だったのだ!!なんてタイムリーなんだろう!!何故なら今回の旅の間中、私は三蔵法師に思いを巡らしていたからだ。長い・長い旅の過程で、彼は何を感じ、何を学んで行ったのだろう?と・・・。真実を求め、天竺に教典を取りに行く旅だったのだが、きっとそこまでの道のりが、教典に書かれてあることを学ぶ為の過程だったに違いない。何でも体験!!教典を読んで頭で理解してもダメなのだ!!ということかな(笑)???でも、真実に向かって歩んでいる人には、必ず神さま(仏さま?)のご加護があるはず、ということだったのでキレイなココロでいられるようがんばるべし。


2001/9/5 (水)
刺激

蜷川さんの「ハムレット」の稽古を見に行く。
今日は初の舞台稽古で、オープニングから稽古を始めてくれた。何もないセットなのに、電球がただぶら下がっているだけのセットなのに、魂揺さぶられて、どきどきした。すばらしいオープニング!!
本当に、蜷川さんのこういう思いつきには、いつも頭が下がる。いつも通り無駄のない、わかりやすいダメだし。
ぐったりする程神経使うけど、集中力が続かなくまでは絶対にやらない稽古。こういう現場で仕事が出来るのは本当に幸せだなあ・・・と思った。ちょっぴり羨ましくなった。こういう現場が少ないのは問題だなあ、と思った。いいモノ創りたいーーー!!!!と心の中でいっぱい叫んだ(笑)。尊晶さん(演出助手)から10月末にベニサン・ピットで演出する「カスパー」の台本の直しを見せてもらった。(これは尊晶さんの演出)演出用のスケッチを見せてもらった。なかなか良さそうなオープニングだった。どんなふうに仕上がるのかがとっても楽しみになった。みんながんばれーーー!!私もがんばるーーー!!


2001/9/6 (木)
最大

JR西日本のスチール撮り。最近は何でもコンピューターで合成が出来るから、ブルーバックで撮影しても、ほらっ、雪降る夜の京都のぽん斗町に早変わり!便利になったけど、ロケが減ったなあ(笑)。
その後、片岡物産のコマーシャルの打ち合わせ&衣装合わせ。色々と制約の有る中で、一生懸命がんばってくれている監督の脇田さんに感謝。いいモノを創る為に、いつも戦ってくれている。ありがとう!!どんなに制約があっても、やっぱり諦めずに戦って行きたい。一人だけ頑張りすぎて、空回りして、余計に変な風になるのはイヤだけど、最大公約数の位置は少しでも上げて行きたいなあ、といつも思う。がんばるべし。


2001/9/7 (金)
教祖

東芝のコマーシャル撮り。結構面白いと思う。でも、撮影現場でやっている時の方が面白いと思えるのはちょっと残念。たぶん、これは、引絵で長回しの方が可笑しいんだろうなあ・・・なーんて、監督の苦労も知らずにふっと思った。きっと、コマーシャルだからしょうがないのだろう。
でも!!今日の撮影で一つ発見!!もしかすると、私にいかさま宗教団体の教祖の役とかやらせたら、結構いけるかもしれない(笑)???コメデイーでそんな役やったら楽しいかもなあ・・・「ハクション大魔王」のあくびちゃんの様に、ちょっぴりイジワルないたずらっ子で、真実いっぱいの子供な教祖。今日はそんなことを考えながら、ノリノリ気分で撮影に望んでいたら、昼過ぎにはすっかりパワーダウンしてしまった。ダメだねえ・・・(笑)。


2001/9/8 (土)
情事

「インティマシー(親密)」という映画の試写を見た。今年、ベルリン映画祭で金熊賞(最優秀作品賞)、銀熊賞(最優秀主演女優賞)、嘆きの天使賞(最優秀ヨーロッパ映画賞)の3部門を受賞した作品である。
毎週水曜日に言葉も交わさずに情事を楽しむ男と女の話なのだけれども、最後まで見終わると、複雑な感情が入り交じりながらも、捨てたもんじゃないなあ・・・”と信じれる何かがこみ上げてくる。けしてハッピーな映画ではないけれど、それも含めて、本当に脚本と演出が上手い!!質の高い大人の恋愛映画。


2001/9/9 (日)
夏空

朝からドラマの収録。9割は日常の淡々とした生活を見られている、というだけの芝居なので、今日も朝から同じ時間に同じように働いている芝居の繰り返し・・・。それでも、その人は、感じないようにしようと、閉じれば閉じる程、いろいろなことにひりひり反応しているように思える。これまた、人生だなあ・・・とふっと思う。


2001/9/10 (月)
再生

ディジティミニミにてホームページの打ち合わせ。
いい加減ちゃんとやらないとなあ・・・。「"鶴田真由応援ページ"の方が情報が早いのはまずいでしょー」とお叱りを受けてしまった(笑)。ホント、そうです、スミマセン・・・。でも、"鶴田真由応援ページ"を一生懸命作ってくれている皆さん、本当に感謝してます。ありがとう!!そろそろ、こちらのホームページもグランド・オープン出来るようにがんばります。もう少しお待ちを・・・。


2001/9/11 (火)
余裕

劇団新感線の「大江戸ロケット」を見に行く。いしだ壱成くんの代役で入った山崎裕太くん、すごくよかった!!宇宙から舞い降りてきたかぐや姫(?)役の奥菜恵ちゃんもかわいかった。そして、古田新さん、流石!!パチパチ・パチパチ!!今となっては遙か昔、私がまだ高校生の時、レポーターとして「芝居へ行こうよ」という番組をやったことがある。その時にやはり劇団新幹線の公演を青山円形劇場に見に行っているのだ。そして、その時に古田さんとも会っている。でも、今だから言える話・・・・。
私はあの時、新幹線の芝居がちっとも面白くなかったのだ・・・。うるさいだけのギャグ芝居だと思っていた。だから、今回再び、そんな気分になったら古田さんとどういう顔して会おう???と、ホントはちょっとだけ心配だった。けれど!!面白い、面白い!!くだらなさもここまで極めていれば、ウツクシイ!!そして、何よりもストーリーに愛と夢があってよかった!!そして、こういう芝居がいかに難しいかということが役者になって、初めてわかったので皆さんの日頃の努力に脱帽した。そして、こういう芝居を受け入れられるようになった自分を見て、少し気持ちに余裕が出てきたのかもしれない、と笑った。きっと、ちょっと前まで、そんな余裕は自分にはなかったように思う。どんなジャンルであれ、いいモノはいい!!本当にそう思う。


2001/9/12 (水)
予兆

昨夜アメリカでテロ事件があった。テレビではNYのワールド・トレード・センターに飛行機が突っ込む様子が何度も何度も流れていた。まるで映画のワンシーンかと錯覚してしまうかのようなシーンだった。ビルが崩れて数時間後、NYに住んでいる友人から電話があった。落ち着いて話してはいたが、目の前で起こっている現実にかなり動揺しているようだった。その人の家は現場からそう離れてはいず、目の前で2機目の飛行機が突っ込んだのを見ていたらしい。そして、ビルの中から逃げ出して来た人たちと話をしている最中に、ビルは崩れ落ちていったらしい。地獄絵図のようだ、と言っていた。
そういえば、先日まで行っていたドキュメンタリーのロケの最中、山の上で太陽に虹が二本架かっていたのを思いだす。日本人スタッフはキレイ!、と喜んでいたが、パキスタン人スタッフは皆「これは世界レベルで悪いことが起きる前兆だ」と振るえていた。NYの映像もすごかったけど、私にはパレスチナで歓声を上げている人々の笑顔の方がもっと恐ろしかった・・・。これからどうなるんだろう???


2001/9/13 (木)
混乱

ニュースを付けっぱなしにしながら家の掃除。少しずつ色々なことがわかってきたようだ。これからどうなるんだろう?アメリカはどうするんだろう?私はこういうことに本当に疎いので、よくわからないのだ・・・。
どうして、みんな仲良く出来ないのだろうと哀しくなるばかりなのだ。「報復」に「報復」で返していたら、また「報復」に「報復」で・・・になってしまうではないか・・・気持ちはわかるんだけど、でも、それでは永遠に終わらない・・・。


2001/9/14 (金)
解答

自分が芝居の中で「死」を迎えるとき、そこにその主人公は何を託して死んでいくのかを考える。何故なら、人が死んでいくときには、必ずそこにテーマが残って行くように思うからだ。今回のテロ事件、神風特攻隊の如く死を決してまで犯行に及んだ人達の裏側にある思い、そして、それによって犠牲になっていった人達の「死」の意味。そのことを本質的なところまで掘り下げて考えてみれば、きっと平和への答え見つかるのではないか、と思うのだけれど・・・。


2001/9/15 (土)
誘導

状況が許さず、タイミングが合わず・・・もしかすると運命がそうさせてはくれなかったのか・・・今日は今撮影中のスペシャル・ドラマのクライマックスシーンの撮影。(ちなみにこのドラマは来年の放送になります。)何だかの理由があって、人生を一緒に歩めなかった男と女の死を決しての再会。あー、でも、運命に逆らって無理をしてしまうとこういう結末になってしまうのねーと思わずにはいられない結末。まあ、これを含めて運命だったのかもしれませんが・・・。哀しい、哀しい・・・哀しすぎるー!!先日、知り合いの手相観・日笠さんの本に「人生マップ」というタイトルで寄稿したのだが、これは神様がセッテイングした人生をカーナビに例えて文章にしている。簡単に言うと道を逸れても、カーナビは検索し直して元の道に戻そうとするという話。今回の話はまさにそんなことを思わせるような話だった。自分の我が儘によって違う道を行こうとしても、結局は八方塞がりになり、その道に戻るしかない・・・という結末になってしまう、と言うような・・・。うーん・・・しょうがないですねー、導かれるがままに生きましょうか。


2001/9/16 (日)
息吹

愛する男の人と再会する為に電車に乗る。
外の景色が流れる、流れる、流れる・・・。
結婚指輪をはずす、髪をほどく・・・。
外の景色は流れる、流れる、流れる・・・。
切なさと喜びが入り交じる瞬間。

逆光の綺麗なシーンだったなあ。
それにしても、昨日、今日とクライマックスのシーンが続く。このドラマはラストの1割でそれまでの9割を一気に息吹かせるというような仕組みになっているのだ。
上手く撮れているといいなあ・・・。


2001/9/17 (月)
湿度

雨降らしのシーンでクランク・アップ。
夏の夕立、雨宿り、透けた肌、恋の始まり????
焦げ茶の壁際で雨宿り。白いシャツと焦げ茶のコントラストが綺麗だった。そして、雨水の滴る絵は映画のように美しかった。こういう湿度のある絵は何だか、とってもエロテイック。一体このドラマはどんな風に仕上がるのだろう?編集されるまでわからない・・・。
でも、想像させる余白のとても大きいドラマだと思う。


2001/9/18 (火)
真実

大切なモノは何?大切なモノは何?
一つの目的地に行くまでには色々な方法論、道がある。
では、アナタハ、ドノ道ヲ選ビマスカ?
ドノ表現ガ好キデスカ?きっと、それは人それぞれでいいはず。だって、最終目的地は皆んな同じはずなんだもの。
テロ事件に関する報道を見ながら、ふとそんなことを考えた。



2001/9/19 (水)
夜長

片岡物産の「トワイニング」の広告撮り。
今度の新製品はなかなか素晴らしい。香り高く、ちょっぴりロマンチック。一人、お部屋でふっと物思いに耽りながら、ゆったりと飲んで頂きたい(笑)。
何だか秋だねえ・・・ふふふ・・・・。


2001/9/20 (木)
静謐

トワイニングのムービー撮り。静かでしっとり感のあるニュアンスを大切にしたトーンのCF。ちょっぴり艶っぽい光が、奥行きを生んで本当に美しかった。ゆったりした表情をニュアンスで撮っていくものだったので、芝居をしながら自分の中で1秒間をさらに分割して、丁寧に動いてみた。自分の中でハイスピードで回している感じ。こういう撮影は動いていないのにも関わらず、以外と疲れる。動かないで、筋トレしている感じ(笑)。今までのモノより、ずっといいものが出来そうなので、よかったー!!




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