2001/6/1 (金)
灼熱

ビデオにて「サルサ」を見る。その中で「キューバ人は苦しみを笑顔で隠すのだ」と言っていた。情熱的で太陽を感じるキューバ音楽の中に、ある種の郷愁や哀しさを感じるのは、やはりそういうところなのだろう。私はこのような力強く哀しい音楽が大好きだ。


2001/6/2 (土)
女優

「シュウシュウの季節」を見る。主演女優の女の子の芝居にビックリ。こんな若い時にこのような役をやって大丈夫なのかと心配した。彼女自身の人生が変わってしまうのではないかと思った。それでも、それをやらせる関係者は凄いと思った。そして、それをやってのけてしまうその人も凄いと思った。けれども、同時に女優だなあ・・・と思った。やはり因果な商売だ。それでも、やめられない。自分もまた然り・・・これもまた因果???


2001/6/3 (日)
小説

原稿を書く。特に何かに載せるためというわけではないが、今まで書き留めておいたものを今の目線で手直ししているのだ。むかし書いたものを年月をへて見るのは面白い。その時の様子がより俯瞰で見られるため、なんだかそれを書いている時の自分の状況の方が物語のようだ。それぞれの人のそれぞれの時間は、全て大河ドラマの一編なのだから、きっと自分の人生のどの瞬間をとっても物語の一部なのだと思う。


2001/6/4 (月)
平和

久々の撮影。「自分勝手キャンペーン」を実施し、体内時計が戻っているため、仕事をしていても穏やか、穏やか。このような状態になっていると、自然と人にも優しくなれる。普段許せないことも、その人の抱えている状況までも見る余裕が出来ているので理解してあげられる。きっと、全ての人がきちんと自分時間で過ごせるようになると、世界の平和は近くなるのではないかなあ・・・などと思ったりもした。


2001/6/5 (火)
幸福

某クライアントのパーテイー。水谷豊さん・伊藤蘭さん夫妻も出席していた。この夫妻はいつ会っても仲良しで、一緒にいるこちらまでニコニコしてしまう。ココロの幸せはやはり伝染するんだなあ・・・と感謝した。


2001/6/6 (水)
総理

党首討論を見る。政治の事は全くわからず、そして興味もない私が、この様な番組を見るなどめずらしい。小泉さんバンザーイ!!何故だかわからないがそう感じた。佇まいや声のはりかた、バタバタしない落ち着いた精神状態、ピントの合わせかたなど、そこに知性とエネルギーを感じた。内容に関しては何もわからないが、一人の人としてとても好感が持てた。そして、総理の後ろには田中外務大臣が見え隠れしていた。二人ともがんばれー!!こころの中で強くエールを送った。


2001/6/7 (木)
死体

夏のような日差し。都内ハウス・スタジオにてカネボウのグラフィック撮影。カメラマンは伊島薫さん。連続女優殺人事件・死体シリーズ(今はなき雑誌「ジャップ」にて)以来の撮影だ。その死体シリーズは写真集にもなり昨年に続き今年もニューヨーク&ケルンで個展が催された。


2001/6/8 (金)
肌感

試写用のビデオで「夏至」(トラン・アン・ユン監督)を見た。私は彼の湿度ある、艶やかでエロチックな映像にいつもドキドキしてしまう。そこには、東洋人の持つ独特な質感(肌感)があって、そこに触れるとしっとりと肌に吸い付いてきそうな感じがするのだ。一体、このしっとりと一体化してしまうような感覚は何なのだろう?イヤーン!!ポーカーフェイスの裏側ですっかりやられてしまった。(笑)


2001/6/9 (土)
役者

シアターコクーンに「三人吉三」を見に行く。さすが、さすが!!エンデイングの雪の中での三人(中村勘九郎さん・中村福助さん・中村橋之助さん)の立ち回りは本当に素晴らしかった!!勘九郎さんはテレビでも話していたが、初日前日の稽古中、どうやら三人で喧嘩をしたらしい。たまたまそこに立ち会っていたスタッフに話を聞いたら「ここにも役者バカがいた!!と思え、とても嬉しくなった」と言っていた。どんな時も真剣に立ち向かっているからこそ、常に向上し、素晴らしい芝居がし続けられるのだろう、と思った。<敬礼>


2001/6/10 (日)
手招

さいたま芸術劇場に蜷川さんの芝居の稽古を見に行く。なんと、この日は三島由紀夫の「近代能楽集」と「三文オペラ」の3つの稽古をしていた。病み上がりなのにそんなに働いて大丈夫なのだろうか、と少し心配していたが、稽古中の蜷川さんは誰よりもエネルギッシュで、周りの方が大変そうだった(笑)。そして、見学していた私は、久々の稽古場の雰囲気にすっかりはまってしまい結局最初から最後までそこにいて、すっかり自分も稽古をしていたかと思う程に興奮していた。やはり劇場には、芝居の神さまがいる。そして、再び芝居の神さまに引っ張られている自分に気付いた時、苦笑せずにはいられなかった。(笑)


2001/6/11 (月)
準備

ちょっぴり来週から行くロケの準備。二ヶ月半も旅に出るのに出来ればスポーツバッグ一つでと頼まれ、どんなものかと必要なものを出してみる。ハハハ・・・全然無理(笑)。冬の準備も夏の準備もしなければならないので、配給された登山用の服とシュラフだけで一杯一杯になってしまった。うーん、どうしよう?何を減らそうか?こんな状況の中でカメラを二つ持って行こうとしている私はやはり無謀???まだまだ時間はあるので買い出しもしながらゆっくり優先順位を決めていこう、っと。


2001/6/12 (火)
場所

高速道路に乗って、窓全開!!風が気持ちいい!!
都内から鎌倉までの道のりはいつも爽快。嬉しい時も、哀しい時も、いっぱいいっぱい風が通り抜けて、まっさらさら。帰る場所があるってありがたい・・・。


2001/6/13 (水)
天青

酒屋の入口に張り紙があった。「地酒を愛する会・"天青"あります。」 "天青"かあ・・・なんだか、とっても湘南らしい名前だと思った。先日見た「サルサ」の「哀しみを笑顔で隠す」という言葉を思い出した。そして、サウジ・サウダージのボサノバを思い出した。夏が近づいて来たようだ。しっとりと幸せに過ごしたい。


2001/6/14 (木)
試練

先日、TVでやっていた西田敏之さんのドキュメンタリー番組を見た。アンデスの山を行く番組だったのだが、その余りの過酷さに、来週から行く自分の旅が恐ろしくなった。行く場所も標高の高さも違うけれど、何だかとっても恐ろしくなった。けれども、友人に「ひと人生、体験してくるんだね。」と言われ、それも自分の人生にとって、必要なのかもと腹をくくった???


2001/6/15 (金)
人生

一昨年パキスタンに一緒に行ったスタッフに、来週から行く旅の話をした。やはり「標高5000メートルはそれなりに辛いよお。」と言われた。あーん!!もしかすると私は企画書にあった素晴らしい景色に自分勝手にココロ踊ってしまったのかもしれない・・・と不安になる。そこに行くまでの道のりのことなど何も考えず、ただ"そこ"へ行きたいという思いだけで受けてしまったのかもしれない。でも、きっと、その思いが辛い道のりを超える原動力になっていくのだろう。まるで、私の人生そのもの(笑)。私はきっと、いつでもその先に見られるであろう美しい景色の為に歩み続けているのだ。


2001/6/16 (土)
恋愛

愛と恋愛の違いって何だろう?今日の友人との話のテーマ。そして男女は近づけば、近づく程、エゴが出てしまって、ダメだねえ・・・という話をしていた。私にはとても信頼している、そして、とても愛している女友達がいるが、彼女は同性だから「恋愛」にはならない。でも、彼女の幸せを誰よりも祈ってあげることが出来る。これって「愛」でしょ?大きな「愛」の中に「恋愛」があるはずなのに・・・簡単なことが難しいねえ・・・。


2001/6/17 (日)
旅行

いよいよ明日から中央アジアの旅が始まる。無事に帰って来られるのだろうか?素晴らしい旅になるだろうか?二ヶ月半という月日も含め、どんな旅になるのか、まったく想像がつかない。意識はどういう風に変わるのだろうか?それともたいして変わらないのだろうか?あー、行ってみなければわからない。とりあえず、行って見よう。そこに"何か"があることを期待して。

*またまた、しばらく日記はお休みさせて頂きます*






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